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「うつ病は1か月で改善する」は、本当か?

本当と、断言できます

逆に、まともなうつ病の治療をして、1か月で少しもよくならねばうつ病では決してありません。

同様に、一時的に良くなったように見えて、数か月ももたず、悪化するのも論外でこれもうつ病ではありません。
服薬を中断したら再発することはあっても、服薬中に悪化するようではまともなうつ病の「治療」とはとてもいえません。

私は、1錠でも効くレクサプロを好んで使用しています。増量の手間がはぶけるからです。

そして、患者さんにはこのように説明しています、

「きちんと服薬して、2週間後に来てください。その時点で、あなたは、およそ本来の70%ぐらいの水準には、回復しているでしょう。

 でも、最終的に100%回復しなければ(もとの生活水準に完全に戻ること)、うつ病の治療は失敗なのです。

そのようなるには、およそ、1~2か月はかかります(よくなってからも、最低でも半年の服薬は必要ですので誤解なさらないでください)。

1か月レクサプロ1錠飲んで100%の回復に至らないときば、多少の工夫が必要です
(参考:うつ病の治療では、残遺症状をなくする治療上の工夫が大切です。")

ですから、2週間たって私の予想するように回復していなければ、私は直ちにうつ病という診断を見直すことを常としているのです

注意すべきは、治療開始と同時に休職した場合です。休職して、ストレスが減ればよくなるのは、ごく当然だからです。

 ですからこのような時は、私は本当の意味で回復しているのか、慎重に判断します。

わたしは、うつ状態を訴えられ方は、実はうつ病よりいわゆる双極性障害スペクトラム(躁うつ病)のほうがはるかに多いと主張しています。

実感では、10倍以上、いや、もっと多いと思います。

1万人程度の方の治療をした私の実感です。

そのうちうつ病が多いという固定観念は、覆される時が来ると信じています。
詳しくは、私の他のブログを参照してください。

双極性障害スペクトラムのうつ状態でも、普通は、2週間、長くて1か月で一定の改善をみなければ、治療者としては失格と思います。少し厳しいと思われるかもしれませんが。

しかし、軽度でない双極性障害スペクトラムの十分な治療は、うつ病の治療と違い、かなり複雑で、3か月程度はかかります。
重症なら、なかなか思うように十分によくならないことも残念ながらあるのも事実です。

でも、声を大にしていいます。うつ病なら一か月でよくなると。

 また、一か月あれば、双極性障害スペクトラムのうつ状態でもかなりの程度には改善することも再度、付け加えてこの話題は、終わりにしたいと思います。

あなたは、ドグマチールあるいはアビリット、ベタマック、スルピリドを処方されてはいませんか?

 
 最初にはっきり言いますが、ドグマチール(別名、アビリット、ベタマック、スルピリド)はうつ病、パニック障害あるいは社会不安障害などには全く処方の必要がない薬です。

 この薬はかなり古くからある薬で、効果が比較的多岐にわたり一見ソフトで初期には副作用が出にくいので医師には処方しやすい薬なのです。裏がえして言えば、この薬を処方しているあなたの先生は治療のターゲットをしぼりきれていないかもしれません。

 この薬は現在でも、よく使われていますが、各々の精神疾患には、もっと良く効き、副作用も少なく推奨すべき薬があります。長期的にみれば肥満や、女性では月経不順・無月経射乳などの副作用が出やすい薬なので私は極力使用を避けています。

 他院で、うつ病と診断されていながらドグマチール(別名、アビリット、ベタマック、スルピリド)を処方されていて、当院に移られてきて私が治療に少々戸惑った症例を以下、簡単に記してみます。

 その方は、古い世代の抗うつ薬とドグマチールと多めの精神安定剤を処方されていましたが、休職あけの初日から休んでしまい、まだ症状が不安定うえ、EDという副作用でも悩んでおられました。また、肥満もみられ、私はそのことも指摘しました。

 これらの副作用をなんとかして欲しいとの希望でした。何回も休職を繰り返しておられるので、躁うつ病も疑って問診しましたが、本人は気分の浮き沈みの自覚はないと言われます。

 ドグマチールを処方されているので、気分の浮き沈みは隠れているのかもしれないと思いました。何とも曖昧な処方なので対処に悩みましたが、私は「症状が一時的に悪化するかもしれないが」と断った上で、うつ病と仮定してレクサプロという抗うつ薬に一本化しました。

 しかし、次回の来院では、胃が重たく薬があまりあっていないように思うといわれます。良く聞きますと、平日は気分が重たいが、休日になると気分はスーッと軽くなるとのことでした。

 まさに、今まではドグマチールによって気分の浮き沈みが隠されていたのです。それをやめて、隠れていたものが明瞭になったのです。

 「それが、気分の浮き沈みですよ」と私が言いますと、私がしつこくそのことを聞いていた意味が分かり納得された表情で「これが気分の浮き沈みですか」と答えられました。

 診断を「軽い躁うつ病」(soft Bipolar)と改め、それにふさわしい処方に改めたので、もちろん症状は安定し、不快な副作用のEDもなくなりました。

 このようなことを書くと製薬会社からクレームが出るかもしれませんが、私自身はドグマチール(別名、アビリット、ベタマック、スルピリド)は、もはや時代遅れの薬で使う必要はほとんどないと思っています。

軽い躁鬱病とは?月経前症候群と誤診された症例を通して

 他院から当院に移られてよくなられたということで、その奥さんを連れて来られた症例です。

 主たる訴え(主訴といいます)は、「若い頃から、生理前になるとイライラする。子供にもあたってしまう。」ということでした。

 なるほど、一見、月経前症候群のようにもみえますね。

 「抗うつ剤を、投薬されているが改善しないのです。

 アレ、アレレ−  月経前症候群では、抗うつ剤は効くはずですがね。

 「普段でも、朝はつらいです。仕事にいくことでなんとか持ちこたえてはいますが、家に帰るとどっと疲れが出て何もできません。

 それは、月経前症候群ではありませんよ。月経前症候群では、普段の気分は普通(フラット)なはずですから。

 休日は、どうですか?

 「休日は、気分は楽です。でも、最近では家事をあまりする気にはなれません。」

 休日の気分がいいというのは、うつ病でもないようですね。うつ病ならそんな短期間で気分が改善することはないはずですからね。また、平日になると気分が悪化するというような急激な変化もないはずですね。

 それから、うつ病なら、朝方の気分は悪くて、午後からあるいは夕方に少しましになるのが普通です。仕事に行っている昼間は、気分が悪くはないというのは、うつ病ではないことですね。つまり、うつ病でも月経前症候群でもないから、抗うつ剤が効かなのですよ。
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 あなたは、平日は仕事のストレスで気分が下がっているが、無理にテンションを上げて仕事をしているから、その反動で帰ってからどっと疲れて気分が急速に下がるのですよ。

 また、休日は仕事のストレスから解放されるので、自然と気分が上向くのです。

 全体的に、気分は下向きかもしれませんが、気分の浮き沈みが著しいですね。つまり、軽い躁うつ病soft Bipolar)ですね。

 また、どのような精神的不調でも、女性なら月経前により症状が悪化するので普通ですから、月経前により気分が沈んだり、イライラしたりするのも、ごくあたりまえのことですよ。

 まったく同じような例を、私は何回も経験しています。

うつ病と軽い躁うつ病(双極性障害)の鑑別法

 残念なことに、うつ病と軽い躁うつ病(双極性障害あるいはsoft Bipolar)は、精神科治療において、極めてよく誤診されています。
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 Fig.1では、うつ病と誤診されやすいsoft Bipolar(軽い躁うつ病)の典型例を示しました。この症例のsoft Bipolarでは、全体としては、憂うつな気分が支配していますが、通常数日から日ごとの周期で、『比較的ましな気分』に交代しています。このようなパターンを繰り返しています。

 うつ病では、数日単位で気分がこのように好転することは、決してありません(Fig.2)。
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 典型的な躁うつ病(双極性障害)つまり双極性障害Ⅰ型では、躁状態もうつ状態もはっきりしているので間違われことは少ないのです(Fig.2)。

 soft Bipolarは、いくらうつがめだっていても、あるいは、以前は浮き沈みがあったが最近はうつばかりというような状態でも、うつ病の治療では決してよくはなりません。ですから、両者を厳密に区別することは極めて重要です。

 他院で、うつ病として10年以上治療を受けていたが良く成らないと言って当院に来られる、soft Bipolarの患者さんはけっこう多いのが現実です。

ADHDの治療をしていて感じること

 私は、かなり以前からADHDの治療、特に成人になってから自覚されて受診されるようなADHDの患者さんの治療に、大変、興味をもって取り組んでいます。

 ADHDは、発達障害のなかでも最もありふれた発達障害であり、かつ、治療の工夫の仕方によっては劇的なほどに改善する発達障害でもあるからです。また、私自身や私の家族もこの発達障害とは無縁ではないからでもあります。

 今日、つくづくこの発達障害の治療の奥の深さを痛感させられるのです。

 第一に、治療薬である、ストラテラ<やコンサータ(成人には、現在のところストラテラしか使用できません)の効く可能性は共に60~70%しかないことです。

 診察では、ADHDであるか否か、あるいはその程度についてはよくわかりますが、薬がきくかどうかについてはまったくわからないのです。しかし、不思議なことに治療してみると薬が効く方と効かない方とに、はっきりと分かれてしまいます

 このことについて、私自身はADHDの原因となっている遺伝子の多様性に関係すると考えています。

 薬が効く方はラッキィーということでそのまま服薬していただければいいのです。今までと違って仕事も順調に進みます。服薬を続けていれば、その仕事そのものが効果的なトレーニングに変わり、スキルアップもするし問題の注意・集中力も鍛えられという好循環に変化します。まさに、いいこと尽くめなのです。

 しかし、薬が効かない残りの30,40%の方はどうすればいいのかという問題が残ります。その回答も私なりには、得たように思ってはいますが------。

 次に問題になるのは、特に成人のADHDでは合併する精神疾患が非常に多いという現実です。ADHDで薬が効けばそれを飲んでいればすべてが解決するように先に書いたのは、実は誇張です。

 本当のところは、合併する精神疾患の有無とその重症度を丁寧に見極めないといけないのです。主な合併症は、双極性障害(躁鬱病)、うつ病や過眠症(ナルコレプシーを含む)です。特に、成人のADHDでは双極性障害(躁鬱病)の合併は高率で、私見では半数以上の方が程度の違いはあれ合併しているように考えています。

 なかには、成人になってADHDであることをを自覚されて治療に来られているものの、ADHDより双極性障害(躁鬱病)の方が重度で、そちらの治療を優先しなといけないケースもよくあります。また、ADHDと双極性障害(躁鬱病)とを同時に治療しないと社会適応が改善しないケースも実に多いのです。ですから、成人のADHDの治療する医師は、双極性障害(躁鬱病)の治療についても人一倍すぐれていなといけいと思っています。

 よく診ないと、どこまでがADHDの症状で、どこまでが他の合併する精神疾患の症状か判然としないのです。つまり、合併する他の精神疾患が悪化すれば、ADHDの症状もより重篤に見えるのです。

 DSM—Ⅳという権威ある診断基準では、症状が他の精神疾患で説明できる場合は、ADHDと診断しないという原則になっています。しかし現実は、決してそんなに単純ではありません。実に、混とんとしているのです!

 私のクリニックには、近畿全域はもとよりさらに遠方から来られる方もおられるので、多様なADHDの症例に恵まれています。ですから、すでに他の精神科に通院中の方も多いのです。

 驚くのは、私の診断がADHDと双極性障害(躁鬱病)の合併であっても、他院ではほとんどが適応障害社会不安障害とかうつ病とかの診断になっていることです。

 多くは言いませんがその治療に疑問を感じて患者さんは来られるのでしょうし、また治療している私も手応えは感じている訳ですが。精神科治療の現状のあまりのあいまいさに、ただただ呆然とする毎日ではあります。

参照:ADHDの治療では、気分障害の合併に対する配慮もたいへん重要です。

太らないうつ病の薬を処方してもらっていますか?

 うつ病は、一回でなおるケースもありますが、約半数が慢性化したり、再発を繰り返したりします

 でも、普通の社会生活ができない難治性うつ病は稀です。
うつ病になっても、適切な服薬さえいていれば、なおらない場合でも99%以上の人はごく普通の社会生活が可能です。

 ですから、うつ病の治療にあっては、うつ症状がよくなるか否かのレベルはあまり問題にはなりません。もちろん、うつ症状が完全にとれて元の生活水準に戻らなければ、十分に改善したとはいえませんが。

 うつ病の治療にあってはいかに副作用がなく、つまりビタミン剤のように気軽に抵抗なく、それが必要な期間は飲み続けられるような薬の選択こそが大切です。

 抗うつ薬副作用で、短期間に感じる不快な副作用は論外ですが、長期にわたって服用して初めてわかるような副作用については、案外知られていません。

 うつ病が、再発しやすく慢性化しやすい病気であることを考えれば、長期にわたって服用しても問題がない薬を使用することこそが大切なのです。うつ病という診断が正しければ、どの薬であっても十分量であればたいていはよくなりますから、効果の面からはさほどは優劣はつきません。

 ですから、抗うつ薬の効果の優劣を云々するよりは、むしろ副作用がでないことのようがより重要なのです。

 長期に服用して一番多い副作用とは、ずばり、肥満です。肥満は、さまざまな生活習慣病の原因になりますから、太る薬は避けねばなりません。

 古くからある薬、3環系抗うつ薬、つまりトフラニール、アナフラニールなどは論外です。太らなく、長期の服用に耐える薬とは、ずばり、ジェイゾロフト、レクサプロとサインバルタです。もちろん、各人の体質が違いますので、薬との相性を考えることは重要ですが。

今、流行の認知療法、要点を知ればとても簡単!

 認知療法、あるは認知行動療法といえば、言葉からしてかなり難しいことようなイメージを持ってしまいそうです。

 でも、実はそんなことはないのです。ここでは、咀嚼してごく簡単に説明することにしましょう。
ここに、事あるごとに不安にさいなまされる女性がいるとしましょう。

 認知療法では、その女性が不安になった時に、頭に思い浮かぶ具体的な思考(自動思考といいます)に注目します。

 例えば、「今会った里佳子さんは、そっけない態度であいさつもそこそこに去って行ったわ。この前も、そんなことがあった。きっと彼女は私を嫌って避けているに違いない。・・・そういえば、今日子さんや上司もそうだわ。私は、人に嫌われる性格なんだわ。」

 この考え方を皆様はどのように思われますか?さらにいえば、このように悩んでいる友人がいたらにどのようにアドバイスをしてあげるでしょうか?

 「きっと、その時は里佳子さんは何か大切な用事があっただけなのよ。急いでいただけで、あなたを避けたり、嫌ったりしているわけではないのよ。」とか、
 「皆に嫌われているなんて、考えすぎよ。私はあなたを嫌ったりしてないわよ。」とか。
 このように、答えてあげるのではないでしょうか?

 認知療法では、不安になったりした時に、頭に浮かぶ自動思考を、走り書きでもよいですから、とにかくメモしていきます。
 そして、さらにはそれを見直して、もし友人の立場ならどのようにアドバイスしてあげたらいいのか考えてみてください。

 このような簡単な作業を行うことによって、自分の思考パターン(認知の歪みといいます)を客観的に知ることができます。
 次に、他者の立場になって、自分にアドバイスすることによって思考パターンをポジティブなものに変えていけます。

 認知療法で大切なのは理屈ではありません。最初は指導をうけるにせよ、あくまでも自分自身で行うトレーニングなのです。理屈だけを知っていても何の効果もありません。実際にご自身で持続的にやってみてはじめて成果があがるものなのです

 しかし、認知療法は決して万能な治療法ではありません!このことは、十分に心に留めておいてください。

 あくまでも、「心の病気の治療の基本」とは、まずは、正しい診断がなされねなくてはなりません。その次に、的確な薬物治療をおこない、ストレス状況の軽減の方策を考えることだと私は思っています。

 病気の急性期を乗り切ってから、より症状が安定するためにとか、病気の再発の可能性を少なくするためには、認知療法も多いに効果があると考えています。認知療法も一つ治療法して、どの特長を十分に理解したうえでうまく活用すべきと思います。

 私自身も、このようなスタンスで診療に認知療法的な治療を活用しています。

(参考)

もう少し、詳しい認知療法の解説

 
 

ADHDの治療では、気分障害の合併に対する配慮もたいへん重要です。

 
 多くのADHDの方を治療していて、気づくのは気分障害の合併の多さです。

 特に、躁うつ病(双極性障害)の合併の多さには驚かされます。
 経験上、実に半数以上の方が、軽いものから比較的重い症状の双極性障害を合併しています。

 ADHDのために治療に来られたのにADHD自体より、双極性障害の治療を優先せざるを得ないこともしばしばです。

 双極性障害を合併していますと、うつ状態では気分や注意力が低下してADHDの症状もより顕著になります。会社でのミスも当然増え、自尊心もより低下してしまします。

 合併する双極性障害についてはうつが目立ち、そう状態は少しだけ調子がいい(軽そう状態)というようなケースが大多数のように思います。
 しかし、軽そう状態では、本人は調子がいいつもりかもしれませんが、客観的にみると空回りしていたり不適切な行為も多くなりがちで信用をおとしたり、人間関関係にもトラブルが生じがちになることがあります。

 うつ病を合併している場合もありますが、双極性障害の合併よりはかなり少ないように思います。この場合は、当然うつ病の治療も必要です。

 また、ナルコレプシーや過眠症などの睡眠障害の合併も比較的多いように思います。ナルコレプシーの合併では、ADHDとナルコレプシーの両方を治療するためにリタリンを使用します。コンサータが現在のところ成人に適用がないため、かえって治療がしやすいようにも思います。

 このように、ADHDの治療ではADHDのみに目を向けているだけではだめで合併する症状・病気にも注目し合わせて治療していかないと本当の改善はみられないことが多いのです。

ADHDの正式な治療薬であるストラテラがついに成人にも解禁されました!!

 正直なところ、いままで成人のADHDの治療は、決め手を欠いていました。

 主として、弱いながら中枢神経刺激作用があるベタナミンを使っていました。ベタナミンでも十分に効く方も大勢いましたが、全体として作用が弱いというのが偽らない実感でした。

 ADHDにナルコレプシーという睡眠障害を合併している方も多いのでそのようなときは、リタリンを使用でき、ADHDとナルコレプシーの両方の治療をできたとういう、ある意味ラッキイなケースもよくあります。このような場合は、たいていADHDの治療もスムーズでした。なにしろ、コンサータはリタリンの徐放剤(12時間にわたり持続的に効果を保つ効果を持つ薬)にすぎないのですから。

 今までは、18歳未満のADHDにしか、ADHDの正規の治療薬であるストラテラ、コンサータは使えませんでした。

 今日(‎2012‎年‎8‎月‎24‎日)からは、ストラテラが使用できるのは、ADHDの治療する側からするとまさに、成人のADHDの治療の夜明けといえるでしょう。海外事情と比べると、遅きに失した感はありますが。

 一方のコンサータは、当院においてもまだ治験中(医薬品の薬事法上の承認を得るために行われる臨床試験のこと) です。


 コンサータも一刻も早く、成人にも臨床適応になることを願っています。

 なにしろ、ADHDのために社会適応が悪く、自尊心が低く感情も不安定で悩んでおられる方は、ひじょうに多いのですから。

軽い躁うつ病(双極性障害)は、実に多い!

 これまで、なんとかなっているようで、本当はよくなっていないうつ病、なおらない慢性的、難治性性のうつ病と思っていた人が、よく経過を考えると実は軽い躁うつ病(双極性障害、あるいは、soft bipolarともいう)であったということを、実に多く経験してきたように思います。

 まさに、シーザーではありませんが、「○○さんーーーあなたもか?」というのが実感です。

 そして、うつ病の治療を切り替えて、躁うつ病の治療をすれば、どんどんよくなっていくのです!

 さすがに最近はこのような治療初期の判断ミスはあまりなく、初診で判断できるとは思いますが。

 このように、軽い躁うつ病は実に多いのです。新患の方のほとんどが、このタイプの「軽い躁うつ病(soft bipolar)」である日もまれではありません。

ここでいう軽い躁うつ病とは、うつはかなり重い症状なのが典型的ですが、躁の程度はごく軽く、本人には普通に戻った程度の実感しかないケースが多いのです。

 だから、専門家でも間違えやすい。治らないうつ病とかで、他院からこられる方はの大多数がこのパターンです。

また、軽い躁うつ病をパニックが起きやすいからという理由でパニック障害と誤診されている例も実に多いです。軽い躁うつ病でもパニックは起きやすく、逆にパニック発作をよく起こしていれば、躁うつ病も疑うことは常識なのです。パニック障害では、初期はパニック発作がおきても、次第に発作自体は少なくなって、予期不安が主体になることが普通です。もちろん、「気分の浮き沈み」などありませんから、鑑別は容易です。

 軽い躁うつ病の症状である気分の浮き沈みが激しいという症状を、自分の性格のためと悩んだり、そのために対人関係や仕事がうまくいかないという理由で来院されたりというパターンも実に多く見受けられます。

これも、「軽い躁うつ病(soft bipolar)」の典型的なパターンです。


 以上の場合は、うつ病の治療やパニック障害の治療では決してよくなりません。症状が軽くても躁うつ病の治療をしなければなりません。

 躁うつ病の治療は、うつ病の違い一般的にかなり難しいケースも多いですが、逆に、一日、半錠や1錠の薬でも安定されるケースもあります。

 ですから、躁うつ病かと疑われたら気楽に受診されることをお勧めします。

参考:軽い躁うつ病(気分変調症)の症状
プロフィール

中尾純治

Author:中尾純治
大阪府、高槻市の心療内科・精神科のなかおクリニックの院長です。暇な時間帯は、横になって音楽を聞いて過ごす(うたた寝?)のが日課になっています。患者さんに「先生はどのように過ごして、ストレスを管理していますか?」とよく質問されますが、これが私のストレス対処法です。詳しくは、このブログをみてください。

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