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治療によってADHDが驚くほど良くなった経験

 ADHDは、日本語で略さずには注意欠陥多動性障害といいます。

 正確には「病気」でなくて、「障害」なので「治らないのではないのか?」と考える方もいますが、半数以上の方は治療によってよくなるというのが私の実感です。

 時々私自身が、ビックリするほど良くなった例も経験しました。

 そのなかでも大学を卒業ばかりの事務職の女性の方のことを思い出します。彼女は、ADHDに関する本を読み自らADHDを疑い、診断して欲しいと言ってこられました。

 診断して欲しいとは言われるものも、会話の表現に正確性を相当欠き、会話があちこちに飛んでそうことに慣れている私でも大変聞きづらく、こちらの問には的が外れた答えをし、その答えも例によって別の話題に飛んでしまう・・・・話し方をきいただけで典型的なADHDとわかりました。

 ちなみにADHDの方でも、診察場面では相当意識して話をされるので、話し方だけでADHDと判断出来る例はほとんどありません。

 彼女は、明るい性格でしたが仕事がなかなか覚えられないうえに、ミスが多く、また人間関係もうまくいかず職場でも泣いてばかりでした。

 例によって、中枢神経刺激薬を飲んでいただいて、経過をみていきました。

 2ヶ月たったぐらいから、明らかに話し方が変わってきて、話題があちこちに飛ぶことが少なくなりました。そのころから、仕事がうまくいくようになってきて、職場で泣くことも少なくなったといいます。半年後には、新しいプロジェクトをまかされるようになり、治療には来なくなりました。

 来られなくなったのはきっと薬なしでも、うまくやって行けるようになったからだと思います。

 薬の使用には批判的方も多いとは思いますが、このような例もあるわけです。

 なぜこんなに薬がきいて、使用する必要が無くなるまでによくなったかということを私なりに考えると、

 ①薬の効果で、注意力が上がり仕事がうまくできる体験をとおして、要領をつかみ、自信も得たのでしょう。

 ②薬をのんで、注意力を引き上げた状態で、一層集中することによって、彼女の本来の集中力も引きあがったのではないでしょうか?・・・だから薬をやめることもできたのではないでしょうか?


 

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プロフィール

中尾純治

Author:中尾純治
大阪府、高槻市の心療内科・精神科のなかおクリニックの院長です。暇な時間帯は、横になって音楽を聞いて過ごす(うたた寝?)のが日課になっています。患者さんに「先生はどのように過ごして、ストレスを管理していますか?」とよく質問されますが、これが私のストレス対処法です。詳しくは、このブログをみてください。

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