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家事に追われて余裕がなく、子供を叱り付けてしまう母親

 最近、「自分は大人のADHDではないかと思うがどうでしょうか?」と言って、受診される方がよくおられます。

 ADHDとは、注意力が弱く、持続せず、気が散りやすいなどのために、仕事にミスが多い、期限までに仕事を仕上げることができないなそのことで、職場では上司によく叱られたりもします。

 多動で椅子にじっとすわっていられずに授業中に歩き回ったりする子供や注意力に問題のある子供をADHDとして注目されていますが、というのも16%もの子どもが診断基準に当てはまるといわれ、大変多い病気のためでもあるのです。

 しかし、ADHDは単に子供の病気ではなく大人になっても症状が持続することが多いのです。
    

 ある主婦の方のお話ですが、特に自分が忙しいというわけでなく、主婦として最低限のことをしているだけだが手が回らないのでイライラしていまうとのことでした。

 そのために、学校から帰ってきた子供に些細なことで叱り付け、感情がコントロールできない程だといわれるのです。また、そういう自分を情けなく感じ、責めてしまうので一層イライラがつのるというのです。


その方は、子供の一人が自分に似ていて、その子がADHDの診断をうけていることから、自分もそうではないかと思いわれて受診されました。


 診察の結果は、そのお母さんにもADHDの傾向があり、そのために家事がこなせなくなってストレスがたまり、いらいらしたり抑うつ的になって感情のコントロールができず、子供に対して過度に叱ってしまうことのようでした。

 また、感情のコントロールができにくいのは、ADHDの衝動性の問題とも関係しているのかもしれないと考えました。

 やや抑うつ的でしたから、最初にうつの薬をのんでうつを改善してから、次にADHDの治療薬を飲んで頂き、家事の能率を上げて頂く、あるいは、薬が衝動性のコントロールにも有効かどうかもみてことにしました。

治療はきわめてうまくいき、気分の十分な改善がみられ、衝動的に子供をしかることもなくなり、家事も以前よりスムーズにできるとのことでした。一回の投薬でここまでよくなったのは、私にとっても驚きでした。


 大人のADHDは人口の10%もおられますから、この方のような問題も案外皆様の身近なところにもあるのではないかと思います。


 

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昔から自分は人と違う様なもどかしさが有りました。親からもお前はチョッと人とは何かが違うと言われ続け大人な成った今でもそのもどかしさで不安です。
自分の子供の頃はADHDという診断は無かった様に思います。苦しいです。
プロフィール

中尾純治

Author:中尾純治
大阪府、高槻市の心療内科・精神科のなかおクリニックの院長です。暇な時間帯は、横になって音楽を聞いて過ごす(うたた寝?)のが日課になっています。患者さんに「先生はどのように過ごして、ストレスを管理していますか?」とよく質問されますが、これが私のストレス対処法です。詳しくは、このブログをみてください。

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