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ふとしたことから、うつの原因が双極性障害とわかったケース

 50歳ぐらいの女性の方が、うつがきつくなって仕事もいけないようになってきたといって来院されました.

 うつは、かなり以前から繰りかえしているようでした。抗うつ剤を投与しながら様子を見ていましたが、かえって悪化していくようでした。

 彼女は、一人暮らしで家事や買い物もできなくなったし、苦しくて仕方ないから入院させてほしいと言い出しました。入院先を紹介すると、2ヶ月程度で退院され、何もなかったかのようにケロリといてまた来院されました。

 入院時の処方は、私が出していたのと大差がありませんでいた。少し不思議に思ったのは事実でが、良くなる時期が来ただけかと軽く考えて入院中と同じ処方をしていまいた・

 しかし、退院してから2,3ヶ月もしないうちに、再度悪化でいてうつになって非常に苦しい、何とかしてほしいといいだしました。

 困った私は、彼女と少し雑談をしていると、息子さんは双極性障害の診断で、今もある病院に入院しているという話がでました。


 そこで、彼女は双極性障害ではないかと、初めて気付き、過去に気が大きくなって買い物しすぎるたことはないか?などと尋ねました。


 彼女の答えは、まさにイエスでした。

 双極性障害を確信して、これまでの抗うつ薬の処方をやめて、双極性障害の治療としてリーマスを処方しました。

 今回は、入院に至ることもなく、その後は多少の波はあるにしても深いうつ状態にはなることもなく経過しています。

 いつも心がけてはいることですが、改めて一つの診断にとらわれことはなく、柔軟に考えることの大切さを思い知らされた事例でした。


 ちなみに、双極性障害のうつには、抗うつ剤は一般的には効かないととされています。

 

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Re: 双極性障害で抗うつ剤が効くケースもあるのでしょうか?

ご購読あありがとうございます。
大変、重要な質問と思います。

 ご質問に対するお答えですが、まず本当に、双極性障害であるか、うつ病なのかということです。うつ病なのなら、抗うつ剤が効くのは当然です。(実際はそう簡単な話でもないのですが、今は簡単にお答えするためにそのように単純化しておきます。)

 ただ、主治医の方はあなたを双極性障害と診断されたということです。そのような場合、抗うつ剤が効いている様に見える場合もあります。多くの場合は、効いているのではなく軽く躁になっていて、あたかも調子がいいように見えることが多いのです。その場合、多くはそののちに、うつに転じます。ご注意ください。

 また、デパケンなどの気分安定剤を双極性障害の方に、投与した場合うつに転じることも多いのです。それを、防ぐためには非定型抗精神病薬を少量追加するか、気分安定剤を例えば、リーマスに変えるなどの工夫が必要です。そうすれば、躁にもうつにもならず中間の気分で保たれる可能性ががありまます。

 ただし、臨床的にはいろいろ難しいことがあり、いろいろなテクニックが必要です。、あくまで原則のみを簡単に述べてみました。

                              なかおクリニック 中尾純治






> はじめまして。「双極性障害」について調べていたら、こちらに行き着きました。
>
> 私は主治医より「そううつ病」と診断されました。デパケンを処方されましたが、うつが悪化する一方で、2ヶ月ほど服薬を中止していた抗うつ薬(パキシル)の処方を求めたところ、1週間ほどで症状が落ち着きはじめ、起き上がれるようになりました。
>
> 「双極性障害」でも、私の場合は「抗うつ薬」が効きます。そういうケースも稀にあるのでしょうか?
> (抗うつ薬を飲み始めたきっかけは「不安神経症(過呼吸)」の治療です)
>
> もし、ご回答いただけましたら幸いです。よろしくお願いします。

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Re: Re: ラミクタールを止める、という選択肢はあるでしょうか。

> > 娘(20代)は2012年春頃双極性障害2型と診断されラミクタールを服用し始めました。
> > すぐに効果があらわれまして、それ以降は安定しています。
> > ですが、通院もラミクタール服用も止めたいと言うのです。
> > 通院も服用することも屈辱的で耐えられない、と。
> >
> > 話し合い説得もしましたが娘の意思は変わりません。
> > どうしても止めるなら、信頼出来るお医者さんのところに通院してご指導を受けながら・・・、と家族は希望します。
> >
> > そのような中幸運にも双極性障害においても経験豊富でおられる中尾先生の【うたた寝日記】にたどり着きました。距離的にも通える範囲です。先生が受け入れてくださるなら・・・の話ですが。
> >
> > 中尾先生は「双極性障害2型であれば一生服薬すべき」とお考えになるでしょうか。
> > それとも・・・・例えばですが患者によっては「時期を見て一度止めて様子を見るのも一案」等のお考えをおもちでしょうか。
> > 現在の主治医は「一生服用すべし」派です。
> > このままですと娘は独断でぱったりと通院も服薬も止めてしまうでしょう。
> > それは家族にとって大きな不安です。
> >
> > 娘に関してではなく、一般論としての先生のご方針を教えて頂けないでしょうか。
> >
> > 不躾な質問、どうかお許しください。
>
>
> 大変、お悩みの様子ですね。
>
> 以下、私の考えについて述べさせていただきます。
> それを基に、娘さんとさらによく話し合っていただければ、幸いです。
>
> 「心の病気」と付き合っていくうえで、何よりも重視するべきは社会適応性の確保、ひいては、症状の安定化と私は考えています。
>
> ラミクタールは、たいへんすぐれた薬です。
> 双極性障害の、うつ状態を改善するだけではなく、長期に服用すれば双極性障害の波自体を改善する効果があるとされています。他の双極性障害の薬、例えば、デパケン、リーマスなどは、双極性障害の波を止めるだけの効果しかありません。
>
> 私は、一生かどうかはわかりませんが、今の治療を少なくとも十分期間継続することを強くお勧めします。
>
>
>                                 中尾純治

リーマスが効かない?

弟が10年うつ病の治療をしていますが良くなりません。
中尾先生のブログをすみずみまで読み、実は弟が双極性障害なのにうつ病の治療を何年も受け、7年前に「躁転」したのでは?

7年前、設備投資をして多額の借金→離婚→再婚→離婚
また、買物依存、暴言等思い当たることだらけでした。
現在は人生の見とうしがたたず、仕事も出来ずうつ状態です。
家族皆、どうしてよいのか本当に疲れ切っています。

転院し、やっと「双極性障害では?」とリーマス一日600㎎(下痢有)、デパゲン600㎎を二か月飲みましたが、(血中濃度は0.6)本人は効いている気がしないと言うことで、リーマスは取りやめ。

現在 デパゲン一日200㎎×3回
抗うつ薬のレクサプロ10㎎×1(夕食後)
睡眠薬として
サイレース1㎎×1
ベンザリン10㎎×1
を処方されました。

私の懸念は抗うつ薬である「レクサプロ」が処方された事です。
躁極性障害のうつ状態に抗うつ薬を使用するかどうかは
専門家の間でも議論されているそうですが・・・。

素人考えですが、リーマスの効果が感じられなかったら、、血中濃度が0.6ならば、
リーマスを増量→副作用が出たなら減らし少量のエビリファイを追加の方が良いと思うのですが・・・。
その後、ラクタミールの追加投与。

アドバイス頂けましたら、うれしいです。




Re: リーマスが効かない?

> 弟が10年うつ病の治療をしていますが良くなりません。
> 中尾先生のブログをすみずみまで読み、実は弟が双極性障害なのにうつ病の治療を何年も受け、7年前に「躁転」したのでは?
>
> 7年前、設備投資をして多額の借金→離婚→再婚→離婚
> また、買物依存、暴言等思い当たることだらけでした。
> 現在は人生の見とうしがたたず、仕事も出来ずうつ状態です。
> 家族皆、どうしてよいのか本当に疲れ切っています。
>
> 転院し、やっと「双極性障害では?」とリーマス一日600㎎(下痢有)、デパゲン600㎎を二か月飲みましたが、(血中濃度は0.6)本人は効いている気がしないと言うことで、リーマスは取りやめ。
>
> 現在 デパゲン一日200㎎×3回
> 抗うつ薬のレクサプロ10㎎×1(夕食後)
> 睡眠薬として
> サイレース1㎎×1
> ベンザリン10㎎×1
> を処方されました。
>
> 私の懸念は抗うつ薬である「レクサプロ」が処方された事です。
> 躁極性障害のうつ状態に抗うつ薬を使用するかどうかは
> 専門家の間でも議論されているそうですが・・・。
>
> 素人考えですが、リーマスの効果が感じられなかったら、、血中濃度が0.6ならば、
> リーマスを増量→副作用が出たなら減らし少量のエビリファイを追加の方が良いと思うのですが・・・。
> その後、ラクタミールの追加投与。
>
> アドバイス頂けましたら、うれしいです。


よく調べられましたね。
治療の道筋は、概ねその通りです。

プロなら、気分の波の性質をよく把握してから、デパケンを使うか、リマースがよいのか見当をつけて治療にかからなといけません。診察していないのでよくはわかりませんが、記述された範囲から推察すれば、リーマスが効きそうに思えますが。

リーマス一600㎎は。少し少ないのでは?低めでも波が平坦になっていないなら、血中濃度確かに0.6以上になっていることを確認する必要があります。

ただし、この薬の血中濃度の測定は誤差範囲の大きな検査なので疑問があれば何回か再検する必要があります。
下痢はしばらく使えばおさまってくるはずですので、程度にもよりますがたいていはそれほど問題にはならないはずです。

波が平坦になったことを十分に確認して、もちろん少量のエビリファイも使ったほうがスムーズに安定するでしょうが。副作用が非常に出やすいので、エビリファイのことを熟知している医者でないと使いこなしこなしにくい薬です。

最初からリーマスとデパケン同時に使ったり、リーマス一を600㎎で中止したり、ご指摘の通りレクサプロを併用したり、主治医の先生はあまり双極性障害の治療に精通しているとはいいがたいようですね。

波が平坦になっても、低空飛行ならラクタミールを使用しないといけませんが、ラミクタールはエビリファイ以上に気難しいお薬なので、その先生では扱いきれないかもしれません。

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双極性障害Ⅱ型と診断されましたが・・・。

はじめまして。

現在、鬱状態がひどく入院治療をはじめて3ヵ月になります。
17年間、病気で苦しみ偶然、中尾先生のブログを拝見し、辛口ながらも、ここまで、はっきりコメントして頂けるドクターに出会った事がないので思わず投稿しました。

私は30歳の時、最初に受診したクリニックで鬱病と診断されました。その後、他のクリニックに転院し双極性Ⅱ型と診断されました。最初の診断から12年経過していました。デプロメールの他にリーマスを最初に処方され、現在はリーマス・ラミクタール・サインバルタ・リフレックス・ワイッパクスを服用しています。エブリファイの投薬はなくなりました。

双極性の治療後、多少改善したと思いますが、鬱病治療時の様に休職・復職を繰り返し、すっきりしません。海外勤務のキャリアも棒になり、遠方工場での草むしり業務に配転となりました。草むしりを続けるのは現実的でないものの、病気を隠して転職しても、また長期休む事になればリスクが高くできません。

①教科書通りの治療を行っているにも関わらず、シャキッと仕事ができないのは何故でしょうか、先生が仰るテクニックの問題なのでしょうか?(仕事をしなければ普段の生活には支障ありません)

②自分の軽躁時が分かりません。子供の頃から明るい・元気・活発と言われ、自己主張も強くテンションも高い方でした。それ故、他人とぶつかる事もありますが、大きな問題やトラブルになるほどではないと思いますが?(年齢を重ねるにつれ、それなりに矯正されはしましたが)

③薬の副作用による体重増加と性機能障害の副作用は、泣きっ面に蜂です。抗鬱剤を最近変えたので今後を期待していますが。(全て薬の副作用が原因とは言いませんが)

以上、宜しくお願いします。
プロフィール

中尾純治

Author:中尾純治
大阪府、高槻市の心療内科・精神科のなかおクリニックの院長です。暇な時間帯は、横になって音楽を聞いて過ごす(うたた寝?)のが日課になっています。患者さんに「先生はどのように過ごして、ストレスを管理していますか?」とよく質問されますが、これが私のストレス対処法です。詳しくは、このブログをみてください。

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