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ブログの副作用

最初から、断っておきますが、私が、このようなブログを書いているのは、自分があたかも極めて優れているかのような錯覚に陥って他者を批判しているわけではもちろんありません。

 私は、良くならない方にはあらゆる知恵を絞って最適な解決を模索はしてきましたが、正直に申しまして過去には明らかな初歩的はミスも重ね、現在でも残念ながら初診から診ているにもかかわらず、社会復帰もできない方が、数名はおられます。本当に、心痛む思いです。

 私がこのようなブログを書いているのは、世の中の精神科医があまりにも安易に流れすぎていると思えるので、強い懸念を感じているからです。

 読者の方は、私がこのブログを当然、読者のために書いていると思っていられるでしょう?

 しかし、私は少しひねくれたところがあって、むしろ他の精神科医のために書いているのです。私のブログは多少は読まれているようなので、自分の治療に疑問を感じられた方の中には、主治医にこのような意見がありますよという方もいるかと思うのです。

 たいていの精神科医は、実はあまり賢明でもない(過去に何度も私は、「主治医より患者さんの方が賢い」といっています)のに精神医学にあいまいなところが多いこともあって、自分の診断、治療こそが正しいと信じきっています。たぶんそういう方は、権威のない一介の町医者の書いたものだと気にもとめないでしょうが、中には、ごく少数とは思いますが私の意見を参考にしてくれる方もいるのではないかと考えているのです。

 話が、かなり横道にそれました。

 実は、私はこのブログを書くことの副作用を実感するようになりました。

 このようなブログのためか、私のところには近畿全域はもとより、それより遠方の方からもこられるようになったのです。中には、そのような方でも、定期的に通院してくださる方もいますが、たいては少しめどがたつと地元に帰っていかれます。

 最初は、それもよしかとしていましたが、思わぬ盲点があったのです。

 たいての方は、私には何も言われず去っていかれます。そんなものだと思っていましたが、中には少数ながら近くの精神科に行きたいので紹介状を書いてくれといわれます。そんな場合でも、ほとんどは返事がないか返事があってもごく儀礼的あいさつ程度のことを書いてあるのが普通です。

 ところがごく少数、ご自身の診察の所見や処方内容まで書いてくださる方がいたのです。その内容が、私の治療とは全く異なっていてまったくの彼流なのです。

 その方に悪気はないとは思いますが、問題は私の治療で多少なりともよくなったことを少しも参考にしていただけてないことです。ああ、これでこの患者さんの人生も終わったな、多少大げさかもしれませんが、そんな気分にさせられました。

 患者さんの住まいの近くに転院されても、たいていはこういうことになるのかと分かったのです。もちろん、私の治療が最適でない場合も多いでしょうから、むしろよくなる方もおられるでしょうが。

 それでも、このような私の診療態度は大いに問題ありかと思い知らされました。
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プロフィール

中尾純治

Author:中尾純治
大阪府、高槻市の心療内科・精神科のなかおクリニックの院長です。暇な時間帯は、横になって音楽を聞いて過ごす(うたた寝?)のが日課になっています。患者さんに「先生はどのように過ごして、ストレスを管理していますか?」とよく質問されますが、これが私のストレス対処法です。詳しくは、このブログをみてください。

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