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発達障害が診断できない大学の精神科医

発達障害は、精神科領域でベースになる概念だと思います。
そのうえで、種々の精神病について学ぶべきではないかと私は思います。
そうでなければ、人間の精神的な変調を包括的・立体的に理解できないと思うからです

 簡単な例をあげてみましょう。
会社でうまくいかず、気分も不安定になって精神科を受診したのです。
このような時、適応障害と診断されることが多くあります。
医師は、一応診断をつけたので妙に自分を納得させてしまっています。
ところが、患者さんの方は、通院しても一向によくならなし、何かぴんと来ないものがある。そこで、自分で調べたり友達に聞いたりして、比較的軽度であっても自分は発達障害ではないかと考え、私のところに受診しにくる。
 何のことはない、患者さんの方が主治医より利口で、適応障害の理由は発達障害があるからなのです
 わたしは、「あなたの主治医のほうが、精神科医としての適応障害ですよ」と言いたくなるが抑えています。
 当院ではこのような笑えないことが、本当に毎日のようにそれも複数あるのです。

 私もそうですが、いわゆる町医者ならそれも仕方ないかと思います。精神科の教育界がダメなだけで、本人の罪は軽いかもしれないと思うからです。
 しかし、困ったことに大学病院も似たようなレベルなのです

 ある銀行マンで仕事にミスが多く、要領も悪いので上司に叱られてばかりで、気分にも変調をきたし、自分もADHDかもしれないと考え遠方から私のところにやってこられました。

 私は、すぐさま中等度以上のADHDで、軽い双極性障害も合併していると診断し、精神的不調も改善させ、幸いストラテラも効きADHDからくる不適応も改善し、本人も好調だと納得され、喜んでおられるようになりました。

 しかし、上司からは君は本当にADHDなのか、大学病院でも一回調べてもらえと命じられたようで、奈良県の某大学病院を受診されました。

 その大学の先生から、ADHDらしい所見は全然見られない。これからいろいろ検査するが初診時の様子や経過を報告してくれと、上から目線の手紙が来たのです。

  正直ムッとしたのも事実ですが、ボーダーならいざ知らず、中等度以上のADHDも理解できなのかとあきれはててしまいました。

 そこでこのような、皮肉たっぷりな返事を返しました。
「そもそもADHDは、心理検査で診断するのではなく、多少の治療経験のある医師が国際診断基準であるDSM-Ⅳ(今はⅤがでていますが)を用いて診断するものですよ。そうすれば、非常に正確に診断できます。
そのうえ、この方はADHDの治療薬が非常によく効いたのでADHDの診断はすでに確定済みです。」と。
 失礼ながらまるで、幼稚園児に対する返答になってしまいました。

 このような、精神医学の骨格となるような発達障害のことも普通の精神科医は全く無知なので主治医の診断は参考程度にしておいて、治療結果次第で判断するしかないかもしれませんね。
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プロフィール

中尾純治

Author:中尾純治
大阪府、高槻市の心療内科・精神科のなかおクリニックの院長です。暇な時間帯は、横になって音楽を聞いて過ごす(うたた寝?)のが日課になっています。患者さんに「先生はどのように過ごして、ストレスを管理していますか?」とよく質問されますが、これが私のストレス対処法です。詳しくは、このブログをみてください。

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