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ADHDの人で、中枢神経刺激薬が効かない人もいるはなぜか?

 これは、大きな疑問でまだ誰も、はっきりした結論を言うのが難しいのではないでしょうか?
 このことは、診療していて最も大きな悩みであることは間違いありません。
 
 中枢神経刺激薬には、リタリン、ベタナミン、コンサータ(リタリンの徐放剤ですので本質はリタリンと変わりません)があり、ベタナミンよりリタリンの方が効果は強いのですが、現在は使用できません。コンサータも18歳未満は使用できません。リタリンは、裏社会などでの乱用が問題となり禁止されませたが、身体依存はなく副作用も少ないのでまじめに使用していられた患者さんの大半(ほぼ全員?)には、大変不合理な厚生労働省の判断だと思います。

 リタリンを一時、主としてADHDの治療に多量に使っていましたが、一例も乱用による問題は起きませんでした。ベタナミンも同様で、投薬するときに薬の依存性や副作用などの問題で躊躇することはありませんが、効くかどうかは試してみないと分からないと必ず患者さんにはいいます。リタリンの時もそうでした。

 よく効く人からは、「今までと違って、足が地に着いている感じで、先のことがしっかり計画できるようになりました。」「今まで、気分が不安定でしかたなかったのが、興奮することも不安になることもなくなり大変落ち着きました」などと絶賛されたりもし、うれしく思うことも多いのですが、ほとんど効かなかったという人には、反対に申し訳なく感じてしまいます。

 実は、このような効く人、効かない人の差があるのは、私はADHDの原因となっている遺伝子の多様性にあるのではないかと思っています。
 
少し難しくなりますが、例をあげますと、ADHDの家系の遺伝子解析では、

・ドパーミンの再取り込みの遺伝子の問題
・ドパーミン受容体遺伝子の問題
・ドパーミンに関する酵素の問題
・ノルアドレナリンの遺伝子に関する問題 などなどいろいろ原因があることが分かってきています。

要するに、ADHDでは症状は似ていても、遺伝子学上はいろんなタイプがあるということになります。
ですから、ベタナミンというひとつの作用機序しかもたない薬が効かないADHDがあっても不思議ではないと思います。

 ただ問題なのは、ADHDの薬には、ストラテラという作用機序の全く違う薬もあって治療に使用したいのですが、日本では、18歳以上の新規使用は認められてのです(諸外国では使用可能です)。この薬の効果ついては、残念なgら成人のADHDだけをみている当院としては使用できないのでよくはわからないのですが、中枢神経刺激薬が効かないADHDにも効く例があるのではないかと想像しています。

 いずれにしても、日本の医療がより開かれたかたちで、今後前進していくことを望みます。









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プロフィール

中尾純治

Author:中尾純治
大阪府、高槻市の心療内科・精神科のなかおクリニックの院長です。暇な時間帯は、横になって音楽を聞いて過ごす(うたた寝?)のが日課になっています。患者さんに「先生はどのように過ごして、ストレスを管理していますか?」とよく質問されますが、これが私のストレス対処法です。詳しくは、このブログをみてください。

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